潮の満ち干と月 | 毎日フィジカル

潮の満ち干と月

娘が生まれたときに、満月の夜に生まれる出産が多いという話をしました

その理由のひとつを昨日知りました!

解剖学者、故三木成夫氏の考えです


それは脊椎動物が海から陸に上陸する、3億6千万年前の進化の過程までさかのぼるようです

元来海に生息していた動物が海から陸に上がる際、出来るだけ生存の可能性を高めなくてはなりません

そのためには敵が少ないほうが良いのです

当時海には敵が多くいても、陸には殆ど敵になるような生物はいません

そのため出来るだけ海から遠ざかり、陸に近いところで出産する必要があったのです

それが満月=満潮の日の出産だったのです


「人間は満潮時に生まれ、干潮時に死んでゆく」

出産とは反対に、自分のなきがらを陸に生きる仲間への養分として与えるために、海水が最も海側に戻る干潮時に死んでゆくのです


ちなみに脊椎動物の「海からの上陸」は1億年かけて成し遂げられたそうです。

初めての経験で、非常に生命力を問われた海と陸の間の「渚の時間」

この渚の時間を、胎児はお腹の中で繰り返し、母親はつわりとして子どもと一緒に苦しみを味わっているのだとか


生物と自然の関わりは非常に奥深いですね~